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斎藤芳盛
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小百合が井ノ口市に来て6ヶ月が過ぎた11月。仕事にも慣れ、岐阜弁も理解できるようになっていた。紅葉も鮮やかで、冷たい風が流れる。井ノ口市内の繁華街もにぎやかで、金曜になると人があふれた。そんなある日職場の先輩、岩元美加に声を掛けられる。
「小百合、今日はぱーっと飲みにいかへん?」
「付き合ってくれるやろ!!」
小百合の片腕をしっかりとホールドするように、両手で抱えながら岩元は言った。小百合はあまりの強引さといつも仕事を教えてもらっている手前もあり、こう言った。
「い、いいですけど・・・」
「でも、今日金曜ゆうても明日仕事ありますやん。あまり遅くならんかったらいいですよ」
二人は、たまに行く柳ヶ瀬の店へ行くこととなった。20時、最後に残った伝票整理も終わり二人は柳ヶ瀬に向かう。店に入り、岩元が飲みはじめて1時間後、岩元は仕事の愚痴を小百合にぶちまけていた。そう、岩元は愚痴の当たり場として小百合を誘ったのだ。課長に何かを言われた時、岩元は荒れた・・・。そのストレスは飲み屋という社交場の中で小百合に余すことなくあびさられたのだ。岩元の愚痴を聞き続けて2時間がたった時の事・・・小百合は後ろの方からただならぬ気配を感じた。後ろを振り向くと、

「エッ!!」

思わず小百合は小さく口に出した。歳のころは30代前半。180センチ前後、いかつく、パンチパーマにサングラス、白いスーツにエナメルの靴。間違いなくその筋の人と思われる男が小百合の斜め後ろに立っていた。その空気を察してか、岩元は酔いもさめた様子でこう言った。
「明日、私、朝早いんだった・・・小百合はゆっくりしていきなよ!!」
そう言うと岩元は小百合を見放し店をあとにした。岩元の裏切りを恨む間もなくその時、小百合は恐怖に襲われていた。

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