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斎藤芳盛
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結婚と同時に小百合は銀行を辞め専業主婦となり、竜次はますます仕事で活躍し、忙しくなっていた。小百合の両親とは疎遠となり、未だに交流はなかった。しかし竜次は小百合の両親を想い、事あるごとに手紙を送り続けていた。結婚から3年の月日が流れた。ある日の事、小百合は朝から体調が悪かった。竜次は小百合の事が心配だったが、今日は現場を任された大事な仕事があった。竜次は後ろ髪を引かれる思いで家を出た。小百合は一日中、吐き気と体のだるさで寝込み続けた。竜次が急いで家に帰ってからもその症状は治まらなかった。次の日、竜次は小百合と共に病院に行く。医師が診察を行い言った。

「10番の診察室の前で待っていてください」
竜次と小百合はしばらく待った。
「如月さんどうぞ!」
診察室に呼ばれると違う医師が小百合の腹を抑えながら聴診器をあてる。診察を終えると竜次と小百合の目を見て医師が言った。
「おめでとうございます!妊娠3ヶ月です」

二人は信じられず、喜びのあまりしばらくの沈黙が続いた。しばらく経って竜次と小百合はお互いの目をみつ
めって両手を握りあった。竜次の目にはうっすらと光るものが流れていた。竜次は小百合の両親にこのことを手紙で報告した。それからまもなく、小百合の母親、里美から電話があった。竜次が出るとすぐに小百合に変わった。会話の内容は知るところではないが、小百合はうっすら笑みを浮かべ涙ぐんでいたようにも見えた。
翌年の4月、3654グラム健康状態は良好。如月家の長男が誕生した。大西洋よりも広い心で、凶よりも吉がいいだろうという理由で、竜次が洋吉と名づけたのだった。


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